養真道伝三丰太極拳

youngzentao
2024年12月8日
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武当三丰太極拳は、武当道内（道家）の修練の功法で、体を強くするための道功拳法です。「三丰」という太極拳名の由来は、武術にて修行し、張三丰祖師（創始者）への敬拝を込めて名付けられたものです。華夏神州（古代の中国）では古来より道内の質の高い武術が数多くあり、いずれも特定の宗派の拳功（武術）を指すのではなく、三丰祖師に敬意を込めて「三丰」の名を借り拳功の名前としています。

2013.11 ハンガリー‧ブダペスト第14回ワールドカップ武術大会高段名人の部　太極拳金メダル

道家門派の功法は、神秘的で計り知れないと思われがちですが、それは修道者が広い山地の人口の少ない道廟（道家の寺院）で己を清浄にし修行に励み、質素な生活環境にて大自然の中に溶け込んで、貧困に安んじ己の信ずる道を喜んで歩んでいたからです。名声や利益を求めず、賑わっている現代社会と比べると、修道とは神仙（仙人）のようなものです。

養真太極拳会の隋師爺（伝人の師匠）はかつてこう仰いました。「修道者は、文を修める者と武を修める者がおり、両方とも修める者もいる。文を修める者は、天地を研究し悟りを得る。経文を誦し呪言を唱え、法儀（しきたり）を重んじ敬拝する。音楽、道医（医学）、天体や地理など多くの物事に通じる。武を修める者は武術にて修行し、かよわい肉体を磨き、心を研ぎ澄まし、道家功夫（カンフー）に専念する。本来の姿へ戻ることを悟り、柔弱で争わず、損を厭わず忍耐と譲りを学び、苦難の中での修行を求められる。」

2013.11 ハンガリー‧ブダペスト第14回ワールドカップ武術大会大会前のウォーミングアップ

武当三丰太極拳は、かつて道內にて修道者の体づくり用のみに伝承されてきました。養真太極拳会では長年、多くの道家宗派の拳功（武術）資料を研究し、いずれも同様か類似の拳功招式（武術の動き）の鍛錬法があり、動作は基本同じで、多少名前や順序に違いが見られます。

中華文化は歴代王朝の変遷や戦禍災難を経て、道内文化も月日とともに変化し、道廟の中国各省での風習や言語も自ずと多少異なります。道長（道門の責任者）が武芸を伝承する際、ほとんどが口伝心授（口頭で伝え心の中で理解を深める）で、文字記載不足のため、検証が実に容易ではありません。歴史という長河の中、自然と断片的に失われてしまったものもあります。今に伝わる道派武功の多くは修正や追加の形跡があり、元の形ではありません。道派武功は歴史の中で多元的に変化と発展を遂げ、昔と今を融合した拳功の姿が形成されました。

2013.11 ハンガリー‧ブダペスト第14回ワールドカップ武術大会高段名人の部総合武術金メダル獲得

武当三丰太極拳は、元は武当の玄武派が伝承し修練していた高品質な道家秘伝の太極拳の一つです。現在一般社会に流通している民間の太極拳とは、趣向もスタイルも大きく異なります。

この三丰太極拳を養真太極拳の伝人は16年間研究を重ね、長年にわたって練習し、とても大切にしてきました。健康と体づくりの実践的な効果をより高め、養真太極拳会にて伝承している道功拳法を継承するために、拳功拳理（太極拳理論）を長年深く研究し、補足と修正を重ねてきました。前後に導引と吐納（深い呼吸）を融合し、血と気を蓄え養います。

養真は当太極拳を伝承するにあたって、師門（当派）武架の巧（軽やかに）、捷（すばやく）、旋（纏絲テンシ、螺旋の力）、剛（力強く）の練習法を融合し、拳法のアレンジも照らし合わせ、左右の対称性が欠けている部分は補い、道功拳の四正四隅の伝統的な技法を取り入れています。太極拳の技法にて內家拳の古朴で綿剛（柔らかく強い）精義（エッセンス）が含まれており、腰の捻りの強化や伸展、そして経絡の流れを良くします。脚を高く上げて単足で立ち、動作は機敏かつ明快で、力を蓄えてから発するようにします。拳勁は剛柔相濟（強さと柔らかさが相互に補い合う）であり、意（意念）‧気‧力（拳勁）が一体となって、気脈（気の波動）を滞りなくします。