養真混元站樁功について 常に己を省みよ
- youngzentao

- 2024年11月17日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年11月18日
養真太極拳では、無極站樁功にて換力(基礎鍛錬を乗り越え、心身ともに一段と強くなること)の基礎を築いた後、混元站樁功を学びます。
養真伝承の秘法では足を根とし、下方へ根を張り、地下に向けてひねり通します。太極拳経論では「根は足にあり」と記されており、足から上の方向へと練習します。「下上相隨,周身一致(下半身と上半身、全身の動きが一致すること)」の通り、全身がつながる状態にしましょう。順番に力を伝え(走勁)、力(勁)は根元から一直線で進み、止まることなく最後は相手を貫きます。これを勁線と言います。太極拳理論では「その根は脚にあり、腿において発し、腰にて主宰し、手指にて形とす」とあります。これは道法と天地の自然法則で、順番を追って徐々に進むようにしましょう。根が深いほど葉も茂るものです。

養真混元站樁功は、無極站樁功の立ち姿勢をベースにしています。腕を体の前で下から上へと空中にかかった状態で伸ばし、内側から外側に仮想の太極拳の球体を抱え込むように、肩甲骨と肘を鬆沈(余分な力を抜き、沈める)させます。胸部から両腕の内側と手のひらが、ピタッと球面を抱きしめるようにしましょう。
この準備状態の時点でも、体と心は依然とリラックスし、心を集中させ気を落ち着かせましょう。目は前を向き、じっと見つめるのではなく、照らし観る状態で自然と呼吸しましょう。意念は使わず、丹田にて気を巡らせず、幻想的な気の感覚を追求しないようにします。残りはただ時間に身を任せ、1時間以上保ちましょう。
練功中に生理的な痛みやしびれ、腫れ、発熱、発汗、そして舌下の唾液が湧いてきたり、あくび、げっぷ、腹鳴、お手洗いに行きたいなどの症状は、すべて初期の生理反応です。修練が進むにつれて自然と収まってきます。
混元站樁功を長期間修練すると人体の「精氣神」の三宝が強化され、体の本質が強固となりエネルギーが増します。筋肉群全体のきつさや緩み度合い、バランス、そして弾力性を高め、体内の血液循環機能が効果的に改善されます。各神経系を調節し、次のステップの功力樁や武道の攻撃・防御の練習に備えて、強固な基礎を築くことができます。
ただ要注意なのは、体が弱く血気の機能が弱まっている状態で混元站樁功を修練する際、動悸、ヘナヘナ感、めまいなどの症状が現れた場合は、直ちに練習を中止するべきです。むやみに進めようとしてはなりません。練功において急ぎは御法度です。これらの症状は、無極站樁功できちんと基礎を築いておらず、換力(基礎鍛錬を乗り越え、心身ともに一段と強くなること)を経ずに、体が過剰に衰弱な状態で血気の機能が弱まっているために起きます。また、喫煙者や薬物依存者も、直接混元站樁功からの練習に相応しくなく、長期的に消耗してしまうと必ず弱まってしまうため油断大敵です。








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