初心忘るべからず 太極拳修煉のはじめに

道伝太極拳は古くから受け継がれており、太極拳理論は精微かつ奥深く、伝統的な道家の休養生息の修練法に富んでいます。文武両道の習練を重視し、一剛一柔、一動一靜という対立の中で補い合い、片方が欠けば片方が満ちゆく自然の転化に沿っています。

良い太極拳を学ぶには、真理を悟った伝藝師（伝承者）より手解きを受けて入門し、太極拳の理論を伝授してもらうことが必要です。段階別の初心者向けの教えを通して、太極拳に必要な基礎功法を習得します。口頭伝授での入門となりますが、功夫の道は果てしなく、自ら修練するべきものです。

また、初心者は心得るために授業に集中し、真面目にメモを取り、放課後はマメに毎日練習するべきです。養真太極拳の伝藝師は「太極拳を学ぶ者は、生活に太極を取り入れ、太極的な生活を送るべき」とよく言います。学び始めるからには、最初から凡人の体を脱却する決心を持ち、苦難に耐え、毎日熱心に練習し、基礎をしっかりと築きましょう。

このように打ち込むことでしか避けれられないことがあります。例えば、道を誤ったり、三日坊主で続かず、いい加減な外道に陥り何も成し遂げられない、などです。純正な太極拳を学び、真面目に習練することで、太極拳の奥深さを探究する縁が得られ、太極拳の精微で神妙な宝を垣間見ることができます。